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「世渡り上手」 小池知事は二兎を追う [新聞記事]

「二兎を追う知事の戦略は思い通りに進むのだろうか」と読売の21日社説には書かれていて、ま、世間は「築地は守る、豊洲を活かす」という知事の言葉は「二兎を追う」と判断するでしょうね。

前日の夕刊には「豊洲へは仮移転」「市場問題 五輪後 再び築地へ」と書かれていて、都知事はあくまでも築地ブランドにこだわるんだ、と思っていたのですが。

翌日の朝刊には「豊洲移転 築地は再整備」と5年後の市場「両立」とあり、良いとこどり?選挙対策?とも思いましたが、世間には一定の方向性を示した形になりました。
市場移転方針のポイントは以下の通りです。

▽豊洲市場の土壌汚染の追加対策を講じた上で、築地市場を豊洲に移転する
▽築地跡地は2020年東京五輪・パラリンピックの輸送拠点として活用。敷地内を通る環状2号線も大会前に開通させる
▽築地跡地は売却せず、5年後をめどに再開発する。市場機能を含む業者には支援を行う
▽豊洲市場は市場機能のうち、市場外流通機能などを維持。IT技術を活用し、総合物流拠点として強化し収益改善を図る(読売新聞6月21日1面)

「一定の方向を示した」とは言え、23日告示の都議選に向けて「二者択一の選択を下すことによる批判を避けたとの感は拭えない」、と社説で指摘しています。
「賢い選択」とメディアは小池知事の言葉を流しますが、「都民ファースト」の連呼と同様違和感がありました。
耳障りの良い言葉ですが、ただ単に八方美人なだけではないのか、責任を都民に丸投げして自分擁護なだけではないのか、とさえ感じます。

安倍政権の路線を引き継いでいく方だと思っていました。
小池知事の誕生に希望を抱いた一人ですが、「都民ファースト」のポピュリズムに気がついて、非常に残念に思っています。
飯島勲内閣官房参与が次のような指摘をしていたので引用しますね。

【引用】
先見性に富んでいる小池知事は、「細川はもうダメ、次は小沢よ」と気付いたら小沢側近になり、小沢がダメだとなれば「今度は小泉よ」といって、私も驚いたのですが、いつの間にか小泉側近となって環境大臣に就任。世渡りが実に上手い。

「小泉はもう辞めると言っている、なら次は絶対に安倍よ」といって、第一次安倍内閣で女性初の防衛大臣に抜擢されました。

ところが、第一次安倍内閣は1年で退陣、2012年に再び安倍氏が自民党総裁選に打って出た時、「1年で総理大臣を辞めた男が、もう一度総理になれるわけない。今度は間違いなく石破よ」と、ここで初めて読みが外れてしまった。それからはもう自民党では芽がないと悟り、ある意味都知事選しかなかった。(Hanada 7月号)

最近では「小池劇場」とも批判されていますが、以上の内容を読むと、流石業界で生きてこられた方だと思います。そういう世の中に対する先見性やバイタリティーは小池知事の持ち味でしょうが、変わり身の早さは、トップとして人としてもどうかな?と疑問を持ち始めています。

飯島参与と小池知事とはメールでやりとりができるほどの間柄なので、敢えて辛口で述べたのだと思いますが、上記内容から察するに、安倍内閣とは国家観が違う、意識が違うと感じました。こういう振れ幅が大きい人を内閣の主要ポストに置くことはできないですよね。

泥船の民進党は藁をも掴む思いでしょうが、小池人気も先が見えた感があります。
読売新聞がいつか「百合ちゃん」と記事にしていたことがありますが、安倍政権とは格がちがうのかなぁ、と感じました。
どうなりますかね。


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