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エドワード・ルトワック氏の「安倍評」と「警句?」エマニュエル・トッド氏 [新聞記事]

こんにちは。
北野幸伯氏のメルマガで、米戦略家エドワード・ルトワック氏の著書「戦争にチャンスを与えよ」を紹介していました。

その中で、ルトワック氏が安倍首相と会談されたことが書かれているそうですが、内容は守秘義務があるので明かせないとしながらも、

<ただ、これだけは言える。
私が見たところ、
安倍総理はまれに見る戦略家だ。>

と、以上のように「安倍評」を述べたということです。

北野さんは3回も「安倍総理はまれに見る戦略家だ。」と続けているのですが、先の大戦での教訓、日本の戦争には戦略がなかった、このことの欠陥を誰よりも我が国の首相が理解していること、そして世界的戦略家のルトワック氏の言葉をして評価されたことが誇らしい、としています。
安倍首相はルトワック氏と会談していたんですね。
頼もしい限りです(笑)

最近読売では、フランスの学者の話が続いているのですが、歴史人口学者のエマニュエル・トッド氏が先日登場していました。

「米国の腐りきった金融業界は、世界中に何の価値もない証券を売りまくった。人類史上これに匹敵するひどい詐欺があっただろうか」
サブプライムローンにおける金融危機でこういう言葉を残しています。
https://sekihi.net/stones/9938

「試される仏の民主主義」と題する記事の中で、トッド氏はマクロン氏が勝利したフランスに悲観し、EU離脱した英国に楽観すると述べていました。

民意に寄り添った英国のEU離脱を支持すると述べ、「英国の与党はしっかりと受け止めた」という言葉が印象的でした。
フランスについては、ユーロに留まる限りドイツのくびきから逃れることができない、マクロン政権はドイツに従い英国に強硬姿勢で対決するのか、伝統的に自由を尊重する英国と敵対するのか、と失望すら感じるものでした。
以下の記述はドイツの台頭に対する危機感があるのでしょうか。

【引用】
ドイツが柔軟路線をとるのなら、何ら問題ない。だが、ドイツは強硬路線に傾く可能性がある。英国との紛争も辞さない覚悟で大陸欧州を対英対決路線に導くかもしれない。その場合、マクロン氏は歴史的選択を強いられよう。

20世紀の二つの大戦で、フランスは英国と肩を並べて戦った。今度はドイツと手を組み、英国に敵対することになるのか。(読売新聞5月14日9面)

「英国との紛争も辞さない覚悟」こういう観点で英国のEU離脱を見ていなかったので、ルトワック氏の「戦争にチャンスを与えよ」の意味するところは何なのか、非常に気になりました。

トッド氏は「米国に戸惑い」と、トランプ政権によって国家が分断されたことを批難しているのですが、そもそも格差によってすでに分断されているのではないか、EUも米国も、と思います。
それに、あなたもEUの支配層ではないの?と思うのですが、ルペン氏の国民戦線を「論外」と言い、「忌まわしい」と述べたことが引っかかりました。
トッド氏は、米国はドイツと中国を警戒していると指摘しているのですが、その観点の先に2度の大戦があるように思いました。

読売新聞の鶴原徹也編集委員は、「警句として聞く」ということでした。

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