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FBIコミー長官解任の波紋 トランプ氏弾劾? [新聞記事]

米国のトランプ政権が発足100日を過ぎて、振り返りの記事が連載されていましたが、燻っていた「ロシア・ゲート」の再燃で、今まさにトランプ氏は弾劾に追い込まれようとしています。

この世界情勢が緊迫した中で、米政権の混乱は痛いなと思っていました。

民主党やトランプ氏に対抗するメディアが仕掛けたことは明らかですが、米国の世論がトランプ政権に疑問や不信を抱いてしまったことは確かでしょうね。
ポピュリズムによって支持されたトランプ氏は、ポピュリズムによって退陣に追い込まれていくのでしょうか?
ウォールストリートジャーナルの記事は冷静さを求めるもので、今朝のモーサテでは以下のように伝えていました。
「特別検察官設置は間違い。誰もが納得できる捜査はできるはずがない、今後数年間、政治リスクに悩まされる」
もっともな話だと思います。

今朝の新聞には、ロシア疑惑を「米特別検察官が捜査へ」となっていました。
トランプ氏は「これは米国史上最大の魔女狩りだ」とツイッターに投稿したようです。
「徹底した捜査で、我が陣営と外国との間に共謀がなかったことが確認されるだろう」としています。
読売新聞によると、トランプ政権とロシアを巡る四つの問題は以下の通りです。

選挙妨害:昨年の米大統領選で、ロシアによるサイバー攻撃にトランプ氏の選挙陣営が関与?
密約:フリン前大統領補佐官が駐米ロシア大使との電話で対露制裁緩和についての密約を交わした?
捜査妨害:トランプ氏が辞任したフリン氏の捜査中止を、FBI長官に求めた?
機密漏えい:ラブロフ露外相との会談時に、トランプ氏がイスラム過激派組織「イスラム国」のテロ計画に関する情報を漏らした?
読売新聞5月19日1面

ヒラリーのメール問題は途中で捜査を中止したのに「なぜ?」、とわたし自身は受け入れられないモヤモヤ感がありました。

国際関係アナリスト北野幸伯氏の記事を読んで、多分トランプ氏では今の米国を立て直すのは相当難しいと感じました。
理念だけでは政治は動かせない、信念に基づく冷徹な戦略がなければ国を運営していくのは難しい、特に米国のような国ではなおさらです。

トランプは大恩人のFBI長官解任で二度、墓穴を掘った

わたしはこの記事を読んで、吹っ切れた感がありました(笑)
英国の与党が、支配層に対する大衆の不満をしっかりと受け止めたのに対して、トランプ政権では共和党内部が割れていることが当初から問題だったと思います。
北野氏はずっと「トランプには敵が多すぎて、国内の実権を掌握できていない」と指摘されていました。

米国の重鎮ヘンリー・キッシンジャー氏は、トランプ氏の当選直後の読売記事で次のように述べていました。
「彼は極めて高い政治的資質を示してきた。特定の団体に何のしがらみもない。傑出した大統領になるまたとない好機で、これを前向きにとらえ彼にはチャンスを与えるべきだ」(12月27日)

これは支配層の「お墨付き」ともとれる言葉ですが、しかし実証史学の秦郁彦氏の連載の中で興味深い記事がありました。
キッシンジャー氏はニクソン大統領時代に大統領補佐官を務めていますが、当時の米国は対中敵視政策の中、ニクソン電撃訪中が発表されます。お膳立てをしたのはキッシンジャーで、体調を崩して休んでいるという記事が掲載されたが、実際は仮病の中、北京に入りニクソン訪中計画をまとめた、ということが書かれていました。

キッシンジャー氏はトランプ氏に決まってすぐに中国の習近平氏と会談もしています。
腹芸をするキッシンジャー氏は93歳にして今も健在です。

大国には大国にふさわしい慎重さと戦略が求められる、そう言う意味でトランプ氏は米国の幼さを世界に露呈したと思います。これを見て喜ぶのは北朝鮮と中国なのに、何をやっているのでしょうね。

北野氏は、トランプ大統領には、二つの道があると言います。
<一つは、アメリカのエスタブリッシュメントと戦いつづけ、おそらく負ける。つまり、弾劾される。>
<もう一つは、アメリカのエスタブリッシュメントに屈服する。この場合、弾劾は免れても、彼は「普通の大統領」になるでしょう。>

引用元:【衝撃】★トランプ弾劾に向かうアメリカ

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