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中国の「一帯一路」とAIIB  [新聞記事]

実家から20年前に分けてもらったクジャクサボテンが初めて咲きました。
白い方は毎年咲いていますが、赤はやっと今年。

クジャクサボテン赤.JPG


何故20年も咲かなかったのか、気になります(笑)

こちらはわたしが育てている多肉植物のブロンズ姫?
ヒーリング効果があるそうです。

多肉.JPG


フランスと韓国の重要なイベントが過ぎて、予想通りの結果だったとはいえ、先行き不透明な状況には変わりないですね。
韓国の文在寅大統領も与党だけで単独過半数は取れない、発表された閣僚はかなり危険な人物が含まれているようです。日米ともに一カ月くらいは静観でしょうか。

読売の記事で11日の「韓国・新大統領どう見る」には米政策研究所・外交評議会のスコット・スナイダー氏が、冒頭「文在寅政権の発足は米国と韓国の関係の転換点になるだろう」(11面)と述べており、新大統領の動向によっては米国が手を引く可能性を感じます。

高山正之氏と山口敬之氏との対談で、山口氏が「金正男氏の長男金漢率は、おそらくアメリカ国内の庇護下に置いて、市場経済と法の支配をいま教えている(Will6月号)」と述べていました。
これが事実なら、米国は新しいアプローチで朝鮮半島を見ているのかな、と思います。

本日は、中国の「一帯一路」についてですが、12日の記事には「一帯一路」の虚実という特集記事が掲載されており、まとめてみました。

一帯一路について人民日報は次のように定義しています。
「中国の経済規模は清朝の最盛期に全世界の3分の1を占めたが第2次世界大戦後に2.8%になった。15年に15%まで戻したが、残りの半分(の回復)はきつい道だ。必要なのは、新たな地球規模の国家戦略、すなわちそれが『一帯一路』だ」読売新聞5月12日7面

記事では、「中華民族の偉大な復興」とも結びついている、と説明しています。
保護主義的な経済政策をとる米国のトランプ大統領に対抗し、中国の習近平国家主席は自由貿易やグローバル化推進の「騎手」をアピールすることによって、米国に変わり、中国主導の国際秩序構築の「好機」と考えている可能性が高い、と指摘しています。

米国に変わってグローバリズムの名手となり世界覇権を目指す、それが「一帯一路」というわけでしょう。
しかし、
「一帯一路の中身は、さほど重要ではない。大事なのはより多くの国の支持を集め、中国が世界のリーダーだという姿を国民に見せることだ」
中国メディアの言葉から中国の本音が見えました。
国内向けという側面もありますが、構想の狙いとしては、読売の記事をまとめると以下のようになります。

・米国との全面衝突を避け、欧州など西方面に中国の影響力を拡大させる。
・沿線国(日米を含まない65か国とされる)の①政策交流②インフラ相互連結③貿易推進④資金融通⑤国民交流、特に鉄道や港湾、空港、原発などの重要インフラ整備への中国の関与、将来中国の軍事利用の可能性が指摘されている。
・沿線国に経済的恩恵を与えて影響力を強め、米国主導の国際秩序の転換を図る。
読売新聞5月12日7面

中国の強引な進出はアフリカでも問題になっていますが、中国が資源を囲い込む政策に「新植民地主義」という批判もあります。

「一帯一路」構想の一環であるAIIB の最大のネックは資金不足だと思いますが、インドネシアの「幻の鉄道」ミャンマーの「さびた橋脚」など、記事では「虚像の『シルクロード』」とその実態を紹介していました。
また資金面では以下のように指摘。

【引用】
AIIB には市場の信用力が高い日米が出資しておらず、財務体質に不安がある。欧米の格付け機関は、AIIB がお金を集めるために発行する債券を格付けしていない。
このためAIIB は債権の信用力が低く、市場からお金を十分集められない。中国が出資した資本金などを元手に融資せざるを得ない状況だ。
読売新聞5月12日6面

麻生財務相はADB(アジア開発銀行)の年次総会で、「(アジアの)インフラニーズは膨大な量が見込まれている」と述べています。記事によると、アジアのインフラ需要が26兆ドル(約2900兆円)であるのに対し、16年の融資総額はADBが約175億ドル(約2兆円)、AIIB の方は審査能力が整っていないという理由で約17億ドル(約1900億円)、この数字を見てもADBとAIIBの差は歴然としています。

ADBの中尾武彦総裁も「インフラは、資金の必要額があまりに巨大なので、AIIBと協力する必要がある」と語っていて、協調融資も行っているそうです。
「一帯一路」フォーラムに日本側から二階幹事長が参加し、中国は「十分満足できる」と歓迎しています。
日米が関与したというだけでも信頼度が上がるということなのでしょうね。

中国の政府関係者は「うなずいてもらうだけで良い」「海のものとも山のものともつかない」構想を、日米が容認すれば「国際的なお墨付きになる」と語ったということですが、こういう発想自体貧しいというか、先進国ではないのだな、と思います。

そんな時に北はミサイルを発射、習氏にとっては先月の米中首脳会談に続き、面子をつぶされた形になりました。
朝鮮半島を中心に危険な状態になりつつあります。

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