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「再生」 夕張市新たな10年へ  [新聞記事]

3月に入って日差しが違うなと感じますね。
我が家のベランダに咲いている花も満開です。

本日はまだ雪の中、夕張市の話題です。
当時最年少の市長として、鈴木直道市長の年収は300万円台、「日本一給料の安い首長」とマスコミでも話題になりました。
来年度は給料70%カットから50%へと緩和されることがニュースになっています。10年ぶりなのでしょうか?

プロフィール
北海道夕張市長。1981年3月14日生まれ。AB型。埼玉県三郷市出身。1999年東京都職員となる。2008年より2年余り夕張市派遣。2010年より内閣府地域主権戦略室へ出向(夕張市行政参与に就任)。2010年11月末、東京都を退職。2010年12月より再び夕張市へ転入。2011年4月26日、夕張市長に就任。
Twitter:鈴木直道

「耐え忍んできた10年間だった。止まっていた時計の針を力強く動かしたい」
と、財政再建に向けた計画を公表した鈴木市長の言葉です。
国の管理下で再建を始めて3月6日で10年になるそうです。
新聞記事では、住民の3割が流出したことによる地域の崩壊など、緊縮一辺倒だった路線を抜本的に見直すことにより、財政再建と地域再生の両立に向けてかじを切る、としています。

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引用元:鈴木直道

夕張市を巡る動き
1960年代:炭鉱で栄え、人口がピークの約11万7000人に
80年頃~:「炭鉱から観光へ」をスローガンにリゾート開発に突き進む
81年10月:「北炭夕張新鉱」でガス噴出事故。死者93人
90年3月:市内で最後の鉱山が閉山
2006年6月:市が財政破綻を公表
07年3月:「財政再建団体」に。国の管理下で再建開始
11年4月:全国最年少(当時)の鈴木直道市長が初当選
13年:人口が1万人を切る
17年3月:新たな「財政再建計画」を公表
読売新聞3月4日夕刊12面

今年度末までに約116億円の「借金」を返済後も200億円以上残っているとしながら、2026年度までに完済を目指す計画とのことです。
国もこの計画に同意する方向で、財源の一つとして特別交付税を支出する方針だそうです。
10年間の忍耐は長かったかもしれませんが、これからの10年は早いかもしれませんね。

財政破綻をしたときの赤字額は353億円で、東京23区より広い市内に点在する7つの小学校は1校に統合され、市立総合病院は診療所となり、171床の病床が19床、市民税なども値上げになったということです。
このため2006年に約13000人いた市民は約8000人に減少し65歳以上の割合が49%と、高齢化も進んだようです。
人口減と高齢化は全国的な課題であるために、夕張市の「再生」への動きは注目されています。

【引用】
先駆け
夕張市は1団体(5人以下)あたり15000円の視察費を徴収しているが、それでも訪れる地方議員や自治体職員は後を絶たない。これまでに約1100人が足を運んだ。昨年訪問した千葉市議会の椛沢洋平市議(38)は「千葉でもいずれ人口は減る。他人ごとではないと思った」と語る。

有識者でつくる「日本創生会議」は全国の半数の896市区町村が「消滅」する可能性があると推計。急速な人口減を経験した夕張市の姿は、地方の「未来図」でもある。

高市総務相は先月の閣議後の記者会見で「旧産炭地域として急激な人口減、少子高齢化を経験した夕張市が、財政再生と同時に地域再生を実現することができたら、地方創生の先駆けとなる。今後の夕張市に期待している」と語った。
読売新聞3月4日夕刊12面

市では行政の効率化と暮らしやすさの両立を目指して「コンパクトシティー」を計画しているようです。
新規事業では、
① 児童館や図書館が入る複合施設の整備
② 認定こども園の整備
③ 市立診療所の移転改築
など、これまでの緊縮財政では取り組めなかった事業が盛り込まれています。

読売新聞では「再建10年 夕張の転換」としていました。

母親的な目線になりますが、鈴木市長の10年は何ものにも替えがたい経験をされたのではないかな、と思いました。これからの活躍が楽しみです。

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