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急増?死後離婚  [新聞記事]

配偶者の死をきっかけに、その親族との関係を法的に解消する、通称、死後離婚(姻族関係終了届)する人が増えているそうです。

驚いたことに、死後離婚についてのサイトもたくさんあり、それはまた、その分需要が多いということなのでしょうね。

読売新聞の記事によると、法務省の戸籍統計では10年ほど前は1800件台だったが12年度に2000件を突破し15年度が2783件に急増した、としています。

姻族関係終了届とは
民法に基づき、自治体に届け出る。姻族とは、結婚により配偶者の父母や兄弟姉妹などと呼ばれる関係。離婚すれば姻族関係も自動的に解消するが、死別の場合は関係が継続する。終了届は配偶者の死亡届後いつでも提出でき、期限はない。姻族側の了承は必要なく、姻族側に通知もされない。
読売新聞2月18日

以上を読むと姻族との関係を終了させるということで相続や遺族年金の受け取りには問題ないようです。
読売記事では、戸籍上の手続きなので遺産相続や遺族年金の受給には影響しない、ということでした。

背景には配偶者の死後、義父母の介護に対する抵抗感があり「人生を縛られたくない」という思いが強い、とあります。

また、記事に記載されていた女性は40代の方で、3年前に夫をがんで亡くし「姻族関係終了届」を出したそうです。同居の義母との折り合いが悪く、親族に義母の面倒を見るように言われたり、勝手に家に上がられ夫の遺品に手を付けられたりして嫌気がさしたとのこと。
わたしも嫁姑問題で悩んだのでわかる気がしますが、以前からある「熟年離婚」も含めて、女性の意識の変化があるようです。

「自分の人生は自分で選択し、夫の死後まで人生を縛られたくないと考える女性が増えてきた(読売新聞2月18日10面)」と語るのはカウンセラーの高原彩規子さん。
ご自身も姻族関係終了届を出された方で、夫の不倫に悩んでこられたそうです。
「本当は生前に離婚したかった。この制度のおかげで精神的にも離婚でき、自分を取り戻せた」と一つの区切りとなったようです。

我が家の話になりますが、わたしが病気の時は娘が姑を介護していた時期もあったので、そういうことを考えると家族という絆は共有されているのではないか、と思います。

メリット、デメリットあるように思います。
根拠はないのですが、長い目で見たら、わたしは一過性のものではないか、と考えています。
ドライな人間関係は日本社会では根付かないのではないか、と思うからです。

娘が住んでいたオーストラリアのアデレードでは、商店はほぼ5時で閉まり、企業も5時で終わると言っていました。。
学校も放課後の時間というものがなく、その分家族で過ごす時間が長いそうですが、これもまた極端な話だなと、他国のことながら思いました。
広大な住宅街にはコンビニのようなお店はなく、車でショッピングモールに行くしかないそうですが、それすらも5時で閉まってしまうので、友達と長く遊べなかった、と。
シドニーなどの都市部ではそうでもないようですが、都会生活の便利さに慣れていたので、アデレードは田舎!と力説していました(笑)
田舎に留学生を送るメリットは、田舎には日本人が少ないから語学力が身に付くという、東京都の意向もあるようです。

今日はプレミアムフライデーですね。
高度成長時代、働くことを厭わず懸命に技術革新を進め仕事をしてきたからこそ、今の経済発展があることは間違いないと思います。
その分家族がなおざりにされてきたこともあるのでしょう。
勤勉さは日本人の美徳だ、とは思います。
と同時に社会基盤である家族というものを、東日本大震災を通して改めて考えるようになった、このことの変化も見逃せません。

日本人にとっての家族観、結婚観というものを考える、起点になっていけばいいと思っています。

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