第3次改造内閣の話題ですが、注目は野田聖子総務大臣と河野太郎外務大臣の起用ですね。
ネットでは様々ネガティブな反応が多いですが、河野太郎氏の起用は菅官房長官の推薦があったようです。
「毒を以て毒を制す」
という言葉を、昨年、二階俊博幹事長が就任した時、ジャーナリストの長谷川幸洋氏が引用していました。
これも批判的な反応が多かったですが、結果として調整力に定評がある二階幹事長の起用は成功したと思います。
直感ですが、野田総務大臣はマスコミ対策かな?と。
行橋市市議
小坪慎也氏のブログが的確に説明されていて、政治家の目線は違うと感じました。
安倍内閣の安定は、「官邸主導の人事」という菅官房長官の手腕がきちんと機能していたからだと思います。
読売新聞には、官僚からの強い反発で「菅おろし」が起きていたことが書かれていました。
安倍首相と麻生副総理兼財務大臣、菅官房長官、この「骨格」は固いと思っていました。
ですが、消費増税の再延期では麻生氏と菅氏との間で確執、加計学園問題で首相が出席しての閉会中審査に否定的だったが、首相は「逃げたと思われたくない」と反対を押し切った、と指摘していました。
森友・加計学園問題あたりから、菅官房長官の変化を感じ取っている方もいたようです。
いつしかすれ違いもあったのでしょうね。
首相は、出身派閥からの「後継者育成」に拘って、重用してきた稲田朋美氏、下村博文氏、松野博一氏は、防衛省の日報問題、加計学園問題などで「深い傷」を負ったと、読売の記事では、後継者育成は「破綻した」としています。
替わって頭角を現わしてきたのは岸田外相でしょうか。
「これまで外交で安倍政権に貢献してくれた。あなたはこの先、自民党のリーダーとして経験を積んでもらえればいい」(読売新聞8月4日3面)
安倍首相は岸田文雄氏にこう語ったということです。
今まで安倍内閣の重要閣僚として安倍政治を見てきたわけですし、皇室問題でも安倍首相に近い認識の岸田氏に事実上の「後継指名」となったようです。
一面で、特別編集委員の橋本五郎氏は「近い人ほど厳しく対応すべき」と、痛い指摘をしていました。
橋本氏は、10年前から新内閣の発足のたびに総理大臣宛に手紙を書いてきたそうですが、次の5項目は第2次安倍内閣以降の見出し、ということです。
【引用】
信無くんば立たず
「非情の宰相であれ」
「長期政権を考えるな」
「心耳澄まし謙虚に」
「度量の広さを示せ」
「左ウィングを広げよ」
(読売新聞8月4日1面)
「退路を断って、国民のために為すべきことを丁寧に一歩一歩進めることでしか道は開かれないことを肝に命ずべきだと思います」(同)
以上のように結んでいました。
最後の「左ウィングを広げよ」は、私心があってはできない事だと思いますが、だからこそ意外な効果が表れる、かもしれませんね。
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