穢れを祓(はら)うために神主が振る「祓串(はらえぐし)」が「大麻(おおぬさ)」と書かれているのは、そこに大麻が結び付けられているからだ。神主が称える「大祓詞(おおはらえのことば)」の中にも「天(あま)都(つ)菅(すが)麻(そ)乎(を)本(もと)刈(きり)斷(たち)末(すえ)刈(かり)切(き)里(り)氐(て)八(や)針(はり)爾(に)取(とり)辟(さ)伎(き)氐(て)」(清らかな麻の根本と先端のところを切りそろえて適度な長さにして、今度はそれを八つ裂きに切り裂き散らして<祓の神事をおこない>)」と大麻が登場している。伊勢神宮のお札が「神宮大麻」と呼ばれるのも、元来は崇敬者たちのために行った祓の証拠として、小さな祓串を箱に入れたり、紙に巻いたりして配布したのに由来している。 ――引用終わり 皇学館大学教授 新田均 will11月号130ページ
<終戦後、わが国が占領下におかれている当時、占領軍当局の指示で、大麻の栽培を制限する法律を作れと言われたときは、私どもは、正直のところ異様な感じを受けたのである。先方は、黒人の兵隊などが大麻から作った麻薬を好むので、ということであったが、私どもは、なにかのまちがいではないかとすら思ったものである。大麻の『麻』と麻薬の『麻』がたまたま同じ字なので間違えられたのかもしれないなどという冗談まで飛ばしていたのである>(「大麻取締法と法令整理」『時の法令』530号 昭和40年4月――引用終わり will11月号134ページ
麻薬効果のない日本産大麻の生産を大麻取締法の趣旨に従って原則認めよという話と、薬効のある外国産の大麻を一定の条件下で輸入して研究し、効果が認められれば医薬として認可すべきだという話とは問題が別だということである。まして外国産大麻の嗜好品としての使用を認めさせようとする運動とは何の関係もない。その点だけはくれぐれも誤解なきように願いたい。will11月号135ページ
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食べ物の記事は空腹時は避けて読んだほうが良いかもです。
by いっぷく (2016-10-18 22:07)