空には時々いわし雲が出ているというのに、まだまだ暑いですね。
気になっている映画があります。
「シン・ゴジラ」。
なんとあのゴジラの動きは狂言師の野村萬斎さんだとか。
あと気になっている小説があります。
「コンビニ人間」。
村田沙耶香さんの芥川賞受賞作です。
読売新聞の「本よみうり堂」でも何度か取り上げられていて、芥川賞作家の宮原昭夫氏との子弟対談の記事が印象に残りました。
宮原氏は村田さんを始めてみた時、小鳥みたいな人、と思ったそうですが、本当に「言いえて妙」。
可愛らしい雰囲気の方ですよね。
でも実際は鋭くて怖い。
宮原氏の著書「作家が明かす小説作法 書く人はここで躓く!」に感銘を受けて宮原氏が講師を務める横浜文学学校の門を叩いたそうです。
この著書の「フィクションの神は細部で罰したまう」という部分に、村田さんは「『細部』を大切にしない安易なフィクションはダメ」だと感じたそうです。
また宮原氏から学んだこととして次のように言っています。
「作家は小説の奴隷である」、どこへ行くのかわかるのが読み物ならば、どこに行くのかわからないのが文学、と教えられたから、書くときは自由に意地悪にもなれるのかもしれないです。
読売新聞 8月22日 11面
「コンビニ人間」で主人公が言った言葉。
「『普通の人間』という架空の生き物を演じるんです。あのコンビニエンスストアで、全員が『店員』という架空の生き物を演じているのと同じですよ」
読売新聞 9月5日 7面
意味深ですね。
作家というのは「意地悪」なんですね。
予想を裏切ると言いますか・・・
今読んでいる小説、どうしても主人公に共感できないんです。
最後は裏切ってくれるんでしょうが。
近所の公園に咲いているひまわり。
もうすぐ色づくブドウみたいな植物。
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