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プーチン、インドのモディ、安倍晋三総理、エルドアン [読書]

小説も好きですが、最近は時事問題に興味があるのでビジネス書を読むことが多いです。

ずっと参考にしているのは上智大学名誉教授の渡部昇一先生の歴史観です。
日本の歴史には一つの支柱があるという見方です。

ほかによく読んでいるのは元ウクライナ大使の馬渕睦夫氏の著書です。
日本の歴史観から見た世界の動向ですが、外交官だからこそわかる世界の情勢と日本がいかに深く世界と関わってきたかが示されています。

最近読んだ本は、宮崎正弘氏と馬渕睦夫氏の対談本「世界戦争を仕掛ける 市場の正体」というある意味物騒な本ですが、今の世界がよくわかる内容でした。
わたしが一番関心を持ったのは中国が今後どうなっていくのか、ということでした。
宮崎正弘氏は中国ウォッチャーでもあるのですが、
第四章「世界秩序の破壊者はロシアではなく中国」
第八章「『市場』が中国を滅ぼす日」に詳しく書かれていました。
文字を見ただけで中国がどうなっていくのか想像がつきますね(笑)

次に興味深かったのはロシアのプーチン大統領の話です。
宮崎正弘氏もプーチンには注目していると思いますが、馬渕氏の見解とは少し違うのではないか、と感じました。
馬渕氏は旧ソ連大使として在任されたことやウクライナ大使としてロシアを見てきたことから、ロシア人の国民性をよく知っていると思います。

第四章「世界秩序の破壊者はロシアではなく中国」には、「ロシアには世界覇権の野望はない」と指摘されています。
わたしたちがロシアを考える場合気を付けなければいけないのは、旧ソ連とロシアとは全く違う国と言うことです。

馬渕氏はそれを著書で何度も指摘されています。
つまり、プーチン大統領の目指すロシアは、伝統的なロシア正教を中心とした国を作ろうとしている、と言うことです。
本書で馬渕氏は、ロシア正教は「性善説」で日本の神道とも「親和性」があると仰っています。

そしてグローバリズムを排除しようとしているのではなく、グローバリズムとの共存を目指しているということ、明治維新以降日本がグローバリズムとともに繁栄してきた歴史を見ている、と言うわけです。
世界は今、米国ではなくロシアのプーチン大統領に注目している、というのがわたしの新しい発見でした。

また、トルコが重要なカギを握っていることが書かれています。
中東と欧州の要所と言うことで、注目されているのですが、西側はロシアとトルコの接近を警戒していたようです。
以下の引用を読むと、左側のメディアが世界をどう見ているかがわかります。

エルドアンの前任者であるオザルという大統領は完全に親欧米派でしたが、エルドアン大統領は強固なナショナリストで、あたかもオスマントルコ帝国の再来を期するかのような政治的発言から、『ニューヨーク・タイムズ』など欧米の左翼のジャーナリストではプーチン、インドのモディ、安倍晋三総理と並んで「悪人」扱いにされていた。
宮崎正弘、馬渕睦夫 共著「世界戦争を仕掛ける 市場の正体」41ページ

以上を読むと日本が行くべき道と今の世界が少しわかりますね。
ですから、トルコとロシアとの間で昨年11月に起きたロシア軍機の撃墜事件には深い意味があるということです。
また27日、「露軍機撃墜」に対してエルドアン大統領が書簡で謝罪したことは大きな意義があると思います。

英国のEU離脱が現実になって、読売新聞では連日解説されています。
混乱は生じないという論調が気になりますが、日本人は世界の動向に目を向けるべき、と思います。


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